京都現存最古の畳屋さん 有限会社井半

2022年11月26日、京都100年企業研究会に参加して訪れたのは、京都現存最古の畳屋 有限会社 井半です。寛文三(1663)年、江戸初期に創業した井半は360年の歴史を持つ、京都府『老舗と家訓』にも名の並ぶ受賞企業である。

「藁を使って、さかのぼると縄文時代」「畳は最初どのような目的で使われたか」畳の専門学校の講師も務める13代目ご当主、代表取締役の齋藤隆さんは、「伝統を名詞としてではなく、動詞としてとらえる」と、伝統文化への誇りと責任感から、技術を概念化、言語化し、普段から学生さんに基礎理解は、高い質の仕事の保証だと伝授しているようである。

今回の研究会では、自分にとって一番印象的なのは、家業継承、家訓などの普遍的なテーマについて、鵜呑みせず、自分で考える斎藤さんの姿勢であった。

10代頃の斎藤さんは、家業に勤勉な両親の姿を見て、自分の人生はどうなるのと考える。「継ごうと思わなかった、別の仕事をしようかな、おしゃれに憧れた。」と脱出をしようとする息子さんを、ご両親も無理をさせずに見守る中、11代目井筒屋半兵衛 齋藤実、祖父がマスコミの取材を受けることが転機となった。祖父の姿に隆さんは単に感銘をうけただけではなく、さらに自分で家の過去帳を調べたところで、家業を継ぐ決意をする。

また、堪忍という言葉についても自分探求する姿勢が伝わる。隆さんは小さい時に玄関に置く看板を、京都ではお詫びの言葉だという一般的な理解から、さらに外で話しあい、自分で堪忍について辞書を調べても、「耐え忍ぶだけではつらいじゃん?」と思考を深め、技術の修行とお客様対応の現場でこの言葉の重さを実践的に理解していく。

実際、研究会の後にメンバー一同は、畳用の針で畳手縫い体験をした。簡単そうに見えるが、実に大変だった。京都を代表する工芸品、京都ブランドの京たたみは、関東より一枚の木板があると分かると、隆さんが当初修行の苦労も目に浮かぶ。

研究会の懇親会は、隆さんが畳を任された老舗晴鴨楼で行った。「職人さんが材料がくると、黙って素材と会話しているように長く吟味してから、仕事を受けるかどうかを決めるのですよ」と斎藤さんは、目を輝かせながら修行時代の発見を語ってくれた。

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京都现存最古老的榻榻米老字号井半的家训 (qq.com)

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